旅と読書、ときどきアート

2019年に独立しました。誰もが手にできる「生業(なりわい)」という考え方に共感し、日々試行錯誤しています。

松方コレクション(つづき)

f:id:milhouse1:20190811215404j:plain

松方コレクション

洋の東西を問わず、絵画は熱心な、そして良識あるコレクターに守られ来た側面があるのかもしれません。先日見学した松方コレクションの主人公、松方幸次郎もそんな一人です。ただし、そのスケールは群を抜いています。展示会場では松方幸次郎の伝記とコレクションの紹介の動画を流していました。コレクションもさることながら、松方個人にも深い興味を持ちました。

 

(以下、WIKIPEDIAより引用)松方幸次郎と松方コレクション

 

川崎造船所川崎重工業の前身)社長を務めた実業家の松方幸次郎 (1865 - 1950) が1916年頃からの10年余に[、イギリス、フランス、ドイツ等で収集した美術コレクションで、西洋近代の絵画・彫刻と日本の浮世絵が主体である。中世ヨーロッパの板絵やタペストリーも含む。

西洋美術コレクションは散逸・焼失した作品も多い(後出)が、このうち、フランス政府から返還された近代フランス絵画・彫刻等370点を基礎として、1959年に東京・上野に国立西洋美術館が開設された。特にモネの絵画、ロダンの彫刻(『地獄の門』[4]など)がまとまって収集されている。

松方が集めた西洋美術コレクション約3,000点の全貌は『松方コレクション 西洋美術全作品』(2018-2019)にまとめられている(参考文献の項)。

約8,000点の浮世絵コレクションは、美術商の山中定次郎を通じて、フランスの宝石細工師で日本美術コレクターのアンリ・ヴェヴェールから買い戻したものが中心で、一括して東京国立博物館の所蔵となっている。喜多川歌麿東洲斎写楽らの名品を含む、一級のコレクションである。

 

常設展には、普段松方コレクションの絵画が展示されています。そのなかにはヨーロッパでも美術史上の価値を高く認められているものも数多くあります。松岡コレクションのうち、フランス等にとどまっているもののいくつかは、その価値の高さ故との説明がありました。それだけ松方幸次郎は収集に情熱とお金を注いでいたのでしょう。

 

私はクールベの「波」が好きと書きましたが、実はほかにも海や船をテーマにした絵画がいくつも見受けられます。きっと、造船会社の社長だった松方幸次郎の、海への思いが込められているのかもしれません。

 

 

国立西洋美術館:常設展収蔵作品紹介のリンク

http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_6_areaart_new.do?area.location=10