旅と読書、ときどきアート

2019年に独立しました。誰もが手にできる「生業(なりわい)」という考え方に共感し、日々試行錯誤しています。

都会で生業を持つ、ということ

今日は、デザイン系のお仕事の依頼のために都内に出かけました。

打ち合わせの相手は、時折お仕事を頼むクリエイターさんです。

俳優、映画監督、デザイナー…たくさんの顔をもって活躍されています。

この方とは、忘年会の司会をお願いしたのがきっかけでかれこれ7年ぐらいのおつきあいになります。普通とはちょっと変わった趣旨の忘年会の司会をお願いしたのですが、非常に見事にこなしてくれたのを覚えています。

 

彼女の生業は絵を描くこと、デザイン、そして映像、演技。

これらは、もともと好きだったり、得意だったりしたこと。ほかの人たちが持っている何かと結びついて、生業としてさらに素敵なものに形を変えていきます。

私が、今日デザインの参考に見せてもらったのは、彼女の手による、あるキャスティングディレクターの方の作品集でした。ほとんどWEBの中でのやり取りで作られたそうです。作品集のなかでは、ディレクターさんが持っておられる世界と、彼女が見たものがイラストになって、素晴らしい世界が展開されていました。

私はこのディレクターさんにはお会いしたことはありませんが、こんな作品集ならプレゼンされた方も嬉しいだろうなと感じました。こうした試みはすべてがお金につながるわけではありません。しかし、友達同士のつながりのなかで、だんだんと仕事の輪が広がっていく。

彼女は、「仲間・友だちと一緒にやることが多い」と語っていました。自分たちの持っているものを出し合って、作品を作り、暮らしを守り、少しずつ世界を広げていく…。少しずつかもしれませんが、得意な分野を持ち合って、WEBを通じて合わせ技で勝負していくのが都会で生業を持つ生き方の基本なのかもしれません。

 

 

 

ナリワイをつくる: 人生を盗まれない働き方 (ちくま文庫)

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